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許されようとは思いません

芦沢 央

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていたー。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。

芦沢 央

芦沢 央(あしざわ よう、1984年2月13日 -)は、日本の小説家・推理作家。東京都生まれ。神奈川県川崎市在住。千葉大学文学部卒業。 == 経歴 == 2000年ごろから文学賞への応募を続ける。出版社勤務を経て、2012年、「罪の余白」で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、小説家デビューする。選考委員の池上永一は「切り札の多さが魅力の作品だ」「手札の豊富さで読者を飽きさせない」、山本文緒は「エンターテインメント作品に紛れこませようとしても滲んできてしまう、この著者の只事ではないエネルギーを私は感じた」と評した。 2015年、「許されようとは思いません」で第68回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。
誕生(1984-02-13) 1984年2月13日(36歳) 日本・東京都
職業小説家、推理作家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴千葉大学文学部卒業
活動期間2012年 -
主な受賞歴野性時代フロンティア文学賞(2012年)
デビュー作『罪の余白』(2012年)