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不自由な心

白石 一文/角川書店装丁室

大手企業の総務部に勤務する江川一郎は、妹からある日、夫が同僚の女性と不倫を続け、滅多に家に帰らなかったことを告げられる。その夫とは、江川が紹介した同じ会社の後輩社員だった。怒りに捉えられた江川だったが、彼自身もかつては結婚後に複数の女性と関係を持ち、そのひとつが原因で妻は今も大きな障害を背負い続けていた…。(「不自由な心」)人は何のために人を愛するのか?その愛とは?幸福とは?死とは何なのか?透徹した視線で人間存在の根源を凝視め、緊密な文体を駆使してリアルかつ独自の物語世界を構築した、話題の著者のデビュー第二作、会心の作品集。

白石 一文/角川書店装丁室

白石 一文(しらいし かずふみ、1958年8月27日 - )は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞。初の親子二代での受賞となった。 == 来歴・人物 == 福岡県福岡市生まれ。福岡県立福岡高等学校29期を経て、早稲田大学政治経済学部卒業。その後、文藝春秋に入社、週刊誌記者、文芸誌編集などを経る。
誕生(1958-08-27) 1958年8月27日(62歳) 福岡県福岡市
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴早稲田大学政治経済学部
活動期間1992年 -
ジャンル小説
代表作『一瞬の光』(2000年)『ほかならぬ人へ』(2009年)
主な受賞歴第16回すばる文学賞『惑う朝』(1992年)第22回山本周五郎賞『この胸
デビュー作『惑う朝』(1992年)