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直線の死角

山田宗樹

企業ヤクザの顧問を務める弁護士・小早川の事務所に、あらたな事務員として紀籐ひろこが採用される。その当時、小早川事務所は二件の交通事故の弁護を同時に引き受けていた。一件は謝罪の意思の無い加害者の弁護。もう一件は死亡現場に警察の見つけていない証拠の残された事件であった。素人同然のひろこは難航していた二件の糸口を見つけだす。才能あるひろこに次第に惹かれていく小早川であったが、身元を調査した結果は…。究極の女性を好きになった男の深き苦悩と愛情の物語。

山田宗樹

山田 宗樹(やまだ むねき、1965年11月2日 -)は、日本の小説家。愛知県犬山市出身。愛知県立丹羽高等学校卒業。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了。 製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。以後、運命に翻弄される女性を題材にした小説を著す。2006年に『嫌われ松子の一生』(2003年、幻冬舎刊)が映画、ドラマ化されたことに続き、2007年3月には『黒い春』(2005年、幻冬舎文庫刊)がWOWOWのドラマW枠でドラマ化された。 == 文学賞受賞・候補歴 == 1998年 - 『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞受賞。
誕生(1965-11-02) 1965年11月2日(54歳) 愛知県犬山市
職業小説家
国籍日本
最終学歴筑波大学大学院農学研究科修士課程修了
活動期間1998年 -
代表作『嫌われ松子の一生』(2003年)『百年法』(2012年)
主な受賞歴横溝正史ミステリ大賞(1998年)日本推理作家協会賞(長編および連作短編
デビュー作『直線の死角』(1998年)