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裏庭

梨木香歩

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いたー教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。

梨木香歩

梨木 香歩(なしき かほ、1959年 (昭和34年-)は、日本の児童文学作家、絵本作家、小説家。 == 来歴・人物 == 鹿児島県出身。同志社大学卒業。イギリスに留学し、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事する。ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』を愛読書の1つにしており、新潮社より刊行されたガルシア=マルケス全小説の『百年の孤独』の解説を担当した。カヤックの愛好者でもある。時に宗教への思いが強く表れるが、特定の宗教には帰依していない。 == 受賞歴 == 『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を受賞 『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞を受賞 『家守綺譚』で本屋大賞3位入賞 『沼地のある森を抜けて』で第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞。
誕生鹿児島県
最終学歴同志社大学
活動期間1994年から現在
代表作西の魔女が死んだ
デビュー作西の魔女が死んだ