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蝿の帝国

帚木蓬生

日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒涛のように押し寄せる満州や樺太の地に医師たちの姿があった。国家に総動員された彼らは、食料や医薬品が欠乏する過酷な状況下で、陸海軍将兵や民間人への医療活動を懸命に続けていた。二十年の歳月をかけ、世に送り出された、帚木蓬生のライフ・ワーク。日本医療小説大賞受賞作。

帚木蓬生

帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい、1947年1月22日 -)は、日本の小説家、精神科医。福岡県小郡市生まれ。 東京大学文学部仏文科卒、九州大学医学部卒。ペンネームは、『源氏物語』五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と「{{読み仮名_ruby不使用蓬生|よもぎう}}」から。本名は森山 成彬(もりやま なりあきら)。 == 経歴 == 東京大学仏文科時代は剣道部員、卒業後TBSに勤務。2年後に退職し、九州大学医学部を経て精神科医に。その傍らで執筆活動に励む。
誕生(1947-01-22) 1947年1月22日(73歳)福岡県小郡市
職業小説家・精神科医
国籍日本
活動期間1975年 -
ジャンル医療・サスペンス
代表作『閉鎖病棟』(1994年)『エンブリオ』(2002年)
主な受賞歴吉川英治文学新人賞(1992年)山本周五郎賞(1995年)柴田錬三郎賞(