三たびの海峡
帚木蓬生
「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが…。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。吉川英治文学新人賞受賞作品。
誕生 | (1947-01-22) 1947年1月22日(73歳)福岡県小郡市 |
職業 | 小説家・精神科医 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1975年 - |
ジャンル | 医療・サスペンス |
代表作 | 『閉鎖病棟』(1994年)『エンブリオ』(2002年) |
主な受賞歴 | 吉川英治文学新人賞(1992年)山本周五郎賞(1995年)柴田錬三郎賞( |