cover

利休にたずねよ

山本兼一

女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。思いがけない手法で利休伝説のベールが剥がされていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。

山本兼一

山本 兼一(やまもと けんいち、1956年7月23日 - 2014年2月13日)は、日本の小説家。 京都市生まれ。京都市立紫野高等学校、同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻卒業。出版社、編集プロダクション勤務、フリーライターを経て作家デビュー。 松尾芭蕉などを専門とする国文学者・山本唯一(大谷大学名誉教授)の長男として京都府に生まれる。先祖は代々新潟県真宗寺院の僧侶。2012年10月に肺腺癌で一度入院。2013年12月中旬に病状が悪化して再入院し、病床で執筆を続けていた。
誕生(1956-07-23) 1956年7月23日京都市
死没(2014-02-13) 2014年2月13日(57歳没)京都市
職業小説家
教育学士
最終学歴同志社大学文学部
活動期間2002年 - 2014年
ジャンル時代小説、歴史小説
代表作『火天の城』『利休にたずねよ』
主な受賞歴松本清張賞(2004年)直木賞(2009年)