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鳥少年

皆川博子/日下三蔵

精神病院で受けた絵画療法によって絵の才能が開花した青年を巡る、病院関係者たちの心の闇を書簡形式で綴るミステリ「火焔樹の下で」、隣室をのぞき見た孤独な娘を誘う異様な遊戯とその結末を語る「密室遊戯」のほか、初文庫化に際し、閉鎖的な地方に生きる少年少女の倦怠と残酷を幻視的な筆致で描き出した「バック・ミラー」など3篇の単行本未収録作を附した16篇を収める。

皆川博子/日下三蔵

皆川 博子(みながわ ひろこ、1929年12月8日あるいは1930年1月2日 -)は、日本の小説家。様々なジャンルにわたる創作活動を行うが、中井英夫や赤江瀑などの作家への敬愛から生まれた幻想文学、または幻想的なミステリにおいて知られる。 父は正心調息法の創始者の医師で、心霊研究者でもあった塩谷信男。父の影響で幼少期に霊媒をさせられたこともあるという。弟に北里大学医学部名誉教授の塩谷信幸、伝奇・SF作家の塩谷隆志、 又従弟に脚本家・演出家の福田陽一郎がいる。木崎さと子は従妹で、少女時代に文学教育をほどこした。 == 来歴・人物 == 朝鮮京城出身。東京女子大学外国語科英文学専攻中退。
誕生1929年12月8日あるいは1930年1月2日 日本統治下朝鮮・京城府(
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京女子大学外国語科英文学専攻中退[1]
活動期間1972年 -
ジャンル幻想小説、推理小説
主な受賞歴学研児童文学賞(1970年)小説現代新人賞(1973年)日本推理作家協会
デビュー作『海と十字架』(1972年)
親族塩谷信男(父)塩谷信幸(弟)塩谷隆志(弟)福田陽一郎(又従弟)木崎さと子