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皆川博子

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が…解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描いた短篇を併録。

皆川博子

皆川 博子(みながわ ひろこ、1929年12月8日あるいは1930年1月2日 -)は、日本の小説家。様々なジャンルにわたる創作活動を行うが、中井英夫や赤江瀑などの作家への敬愛から生まれた幻想文学、または幻想的なミステリにおいて知られる。 父は正心調息法の創始者の医師で、心霊研究者でもあった塩谷信男。父の影響で幼少期に霊媒をさせられたこともあるという。弟に北里大学医学部名誉教授の塩谷信幸、伝奇・SF作家の塩谷隆志、 又従弟に脚本家・演出家の福田陽一郎がいる。木崎さと子は従妹で、少女時代に文学教育をほどこした。 == 来歴・人物 == 朝鮮京城出身。東京女子大学外国語科英文学専攻中退。
誕生1929年12月8日あるいは1930年1月2日 日本統治下朝鮮・京城府(
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京女子大学外国語科英文学専攻中退[1]
活動期間1972年 -
ジャンル幻想小説、推理小説
主な受賞歴学研児童文学賞(1970年)小説現代新人賞(1973年)日本推理作家協会
デビュー作『海と十字架』(1972年)
親族塩谷信男(父)塩谷信幸(弟)塩谷隆志(弟)福田陽一郎(又従弟)木崎さと子