恋紅
皆川博子
遊女屋の愛娘ゆうは大勢の花魁や男衆の中で、華やかな郭の裏も表も見て育った。ある日、芝居見物に出かけたゆうは、升席にいる男を見て衝撃を受ける。五年前、雑踏で途方にくれていたゆうを救い、優しさで包み込んでくれた旅役者だった。一緒になれるなら滅びてもいい――。そう心に刻んだ幼い日の記憶を頼りに、無名の役者に縋りついていく女の情念の世界を描く、直木賞受賞作。
誕生 | 1929年12月8日あるいは1930年1月2日 日本統治下朝鮮・京城府( |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京女子大学外国語科英文学専攻中退[1] |
活動期間 | 1972年 - |
ジャンル | 幻想小説、推理小説 |
主な受賞歴 | 学研児童文学賞(1970年)小説現代新人賞(1973年)日本推理作家協会 |
デビュー作 | 『海と十字架』(1972年) |
親族 | 塩谷信男(父)塩谷信幸(弟)塩谷隆志(弟)福田陽一郎(又従弟)木崎さと子 |