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風車祭 上

池上 永一

九十七歳の生年祝い「風車祭」を翌年に控えたオバァ・フジの楽しみは長生きと、迷惑をかえりみない他人いじり。あの世の正月と云われる節祭の日、島の少年・武志はオバァのさしがねで美しい盲目の幽霊・ピシャーマと出会い、恋におちてしまう。そのせいでマブイ(魂)を落とした武志の余命は一年弱。彼は無事、マブイを取り戻すことができるのか!?沖縄の祭事や伝承、歌謡といった伝統的世界と現代のユーモアが見事に交叉する、沖縄版「真夏の夜の夢」。

池上 永一

池上 永一(いけがみ えいいち、1970年5月24日 - )は、日本の小説家。沖縄県出身。那覇市に生まれ、3歳より中学卒業まで石垣島で育つ。本名は又吉真也。血液型はO型。沖縄県立開邦高等学校卒業、早稲田大学人間科学部人間健康科学科催眠専攻中退。 1994年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し活動開始。1998年、『風車祭(カジマヤー)』が直木賞候補となる。
誕生又吉 真也 (1970-05-24) 1970年5月24日(50歳) 沖
職業小説家
活動期間1994年 -
主題小説
主な受賞歴日本ファンタジーノベル大賞(1994年)山田風太郎賞(2017年)
デビュー作『バガージマヌパナス』(1994年)