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湿原(下)

加賀乙彦

第一審で死刑と無期懲役の判決を受けた二人にとって、冤罪の汚名を雪ぐことは決して容易ではない。しかし青年弁護士阿久津は献身的な弁護活動で、二人のアリバイを立証しようとする。厚夫は、未決の死刑囚として拘置所で日々を過ごす。人生の長き時を閉ざされた監獄の中で過ごした意味とは何だったのか。厚夫は我が罪を問い続ける。そして二審判決はー。人間にとって魂の救済と愛の意味を問い続ける感動の長編小説。
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加賀乙彦

加賀 乙彦(かが おとひこ、男性、1929年4月22日 - )は、日本の小説家、医学者(犯罪心理学)、精神科医。勲等は旭日中綬章。学位は医学博士(東京大学・1960年)。日本芸術院会員、文化功労者。本名は小木 貞孝(こぎ さだたか)。本名でも著作がある。 東京大学医学部助手、東京大学医学部脳研究所助手、東京拘置所医務部技官、パリ大学サンタンヌ病院医師、北仏サンヴナン病院医師、東京大学医学部附属病院精神科助手、東京医科歯科大学医学部助教授、上智大学文学部教授などを歴任した。 == 来歴 == === 生い立ち === 1929年、東京府東京市芝区三田に生まれ、東京市淀橋区西大久保(現・東京都新宿区歌舞伎町)に育つ。
誕生小木 貞孝(こぎ さだたか) (1929-04-22) 1929年4月2
職業小説家医学者精神科医
言語日本語
国籍日本
教育医学博士(東京大学・1960年)
最終学歴東京大学医学部卒業
活動期間1967年 -
ジャンル小説
代表作『フランドルの冬』 (1967年)『帰らざる夏』(1973年)『宣告』(
主な受賞歴芸術選奨新人賞(1968年)谷崎潤一郎賞(1973年)日本文学大賞(19
デビュー作『フランドルの冬』 (1967年)
子供加賀真帆(娘)
親族野上八十八(祖父)小木孝次(父)
公式サイト加賀乙彦オフィシャルブログ