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殉教者

加賀 乙彦

キリシタン迫害が激化する江戸初期、大分でキリシタンの両親のもとに生まれたペトロ岐部カスイは、エルサレムを目指す。ある時は水夫として海を往き、またある時は駱駝曳きとして隊商に雇われ砂漠を踏破する。それはイエスの奇跡を実感するため、聖書ゆかりの土地を巡礼する旅であった。五年をかけて、ペトロ岐部はついにローマに辿り着き、イエズス会の司祭となる。そして、宣教のため、死の危険が待つ日本を目指し船に乗った。真の殉教者の生涯を描き、信仰の最奥に迫る壮大な物語。構想三〇年、著者のライフワーク書き下ろし小説。
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加賀 乙彦

加賀 乙彦(かが おとひこ、男性、1929年4月22日 - )は、日本の小説家、医学者(犯罪心理学)、精神科医。勲等は旭日中綬章。学位は医学博士(東京大学・1960年)。日本芸術院会員、文化功労者。本名は小木 貞孝(こぎ さだたか)。本名でも著作がある。 東京大学医学部助手、東京大学医学部脳研究所助手、東京拘置所医務部技官、パリ大学サンタンヌ病院医師、北仏サンヴナン病院医師、東京大学医学部附属病院精神科助手、東京医科歯科大学医学部助教授、上智大学文学部教授などを歴任した。 == 来歴 == === 生い立ち === 1929年、東京府東京市芝区三田に生まれ、東京市淀橋区西大久保(現・東京都新宿区歌舞伎町)に育つ。
誕生小木 貞孝(こぎ さだたか) (1929-04-22) 1929年4月2
職業小説家医学者精神科医
言語日本語
国籍日本
教育医学博士(東京大学・1960年)
最終学歴東京大学医学部卒業
活動期間1967年 -
ジャンル小説
代表作『フランドルの冬』 (1967年)『帰らざる夏』(1973年)『宣告』(
主な受賞歴芸術選奨新人賞(1968年)谷崎潤一郎賞(1973年)日本文学大賞(19
デビュー作『フランドルの冬』 (1967年)
子供加賀真帆(娘)
親族野上八十八(祖父)小木孝次(父)
公式サイト加賀乙彦オフィシャルブログ