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警官の血 上

佐々木 譲

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。

佐々木 譲

佐々木 譲(ささき じょう、1950年3月16日 -)は、日本の作家。本名は同じ漢字で「ささき ゆずる」と読む。東京農業大学客員教授。 == 経歴 == 北海道夕張市生まれ。北海道中標津町在住。北海道札幌月寒高等学校卒業。美術系大学への進学を断念したのち、京都や東京などで溶接工、自動車組立て工などのアルバイト生活を続ける。その後広告代理店や本田技研で広告関連の仕事に従事、1979年「鉄騎兵、跳んだ」で文藝春秋「オール讀物新人賞」を受賞し、作家デビュー。
誕生(1950-03-16) 1950年3月16日(70歳)北海道夕張市
職業小説家
国籍日本
活動期間1979年 -
ジャンル冒険小説・時代小説・警察小説
代表作『エトロフ発緊急電』(1989年)『警官の血』(2007年)
主な受賞歴オール讀物新人賞(1979年)山本周五郎賞(1989年)日本推理作家協会
デビュー作『鉄騎兵、跳んだ』(1979年)