万波を翔る
木内 昇
開国から四年、幕府は外国局を新設したが、高まる攘夷熱と老獪な欧米列強の開港圧力というかつてない内憂外患を前に、国を開く交渉では幕閣の腰が定まらない。切れ者が登庸された外国奉行も持てる力を発揮できず、薩長の不穏な動きにも翻弄されて…勝海舟、水野忠徳、岩瀬忠震、小栗忠順から、渋沢栄一まで異能の幕臣そろい踏み。お城に上がるや、前例のないお役目に東奔西走する田辺太一の成長を通して、日本の外交の曙を躍動感あふれる文章で、爽やかに描ききった傑作長編!
誕生 | 1967年 日本・東京都 |
職業 | 小説家、編集者 |
国籍 | 日本 |
ジャンル | 時代小説 |
主題 | 2004年 - |
代表作 | 『漂砂のうたう』(2010年)『櫛挽道守』(2013年) |
主な受賞歴 | 早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞(2009年)直木三十五賞(2011年)中央 |
デビュー作 | 『新選組幕末の青嵐』(2004年) |