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球道恋々

木内 昇

金なし、地位なし、才能なしーなのに、幸せな男の物語。時は明治39年。業界紙編集長を務める宮本銀平に、母校・一高野球部から突然コーチの依頼が舞い込んだ。万年補欠の俺に何故?と訝しむのもつかの間、後輩を指導するうちに野球熱が再燃し、周囲の渋面と嘲笑をよそに野球狂の作家・押川春浪のティームに所属。そこへ大新聞が「野球害毒論」を唱えだし、銀平たちは憤然と立ち上がるー。明治球児の熱気と人生の喜びを描く痛快作。

木内 昇

木内 昇(きうち のぼり、1967年 - )は日本の女性作家、編集者。 == 来歴・人物 == 東京都出身。東京都立国分寺高等学校、中央大学文学部哲学科心理学専攻卒業。出版社勤務を経て独立し、インタヴュー雑誌『Spotting』を主宰するなど、フリーランスの編集者、ライターとして活躍。2004年に『新選組幕末の青嵐』で小説家としてもデビューし、2008年には『茗荷谷の猫』を執筆した。2009年、第2回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。2011年、『漂砂のうたう』で第144回直木賞受賞。2014年、『櫛挽道守』で第9回中央公論文芸賞、第27回柴田錬三郎賞、第8回親鸞賞を受賞。
誕生1967年 日本・東京都
職業小説家、編集者
国籍日本
ジャンル時代小説
主題2004年 -
代表作『漂砂のうたう』(2010年)『櫛挽道守』(2013年)
主な受賞歴早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞(2009年)直木三十五賞(2011年)中央
デビュー作『新選組幕末の青嵐』(2004年)