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櫛挽道守

木内昇

神業と称えられる櫛職人の父。家を守ることに心を砕く母。村の外に幸せを求める妹。才を持ちながら早世した弟。そして、櫛に魅入られた長女・登瀬。幕末、木曽山中。父の背を追い、少女は職人を目指す。家族とはなにか。女の幸せはどこにあるのか。一心に歩いた道の先に深く静かな感動が広がる長編時代小説。黒船来航、桜田門外の変、皇女和宮の降嫁…時代の足音を遠くに聞きながら、それぞれの願いを胸に生きた家族の喜びと苦難の歴史。

木内昇

木内 昇(きうち のぼり、1967年 - )は日本の女性作家、編集者。 == 来歴・人物 == 東京都出身。東京都立国分寺高等学校、中央大学文学部哲学科心理学専攻卒業。出版社勤務を経て独立し、インタヴュー雑誌『Spotting』を主宰するなど、フリーランスの編集者、ライターとして活躍。2004年に『新選組幕末の青嵐』で小説家としてもデビューし、2008年には『茗荷谷の猫』を執筆した。2009年、第2回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。2011年、『漂砂のうたう』で第144回直木賞受賞。2014年、『櫛挽道守』で第9回中央公論文芸賞、第27回柴田錬三郎賞、第8回親鸞賞を受賞。
誕生1967年 日本・東京都
職業小説家、編集者
国籍日本
ジャンル時代小説
主題2004年 -
代表作『漂砂のうたう』(2010年)『櫛挽道守』(2013年)
主な受賞歴早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞(2009年)直木三十五賞(2011年)中央
デビュー作『新選組幕末の青嵐』(2004年)