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情夫

藤堂志津子

「彼は二十五年ものあいだ、私の情夫だった。同時に私も、彼の情婦だったのだー」。人生には、結ばれないまま、終わらない恋がある。つきあっていて楽しく、刺激的でさえあればよかった。つまらなくなると、男から遠のいた。すまないといった殊勝な反省心は、これっぽっちもなかった…。恋愛小説の名手が色濃く描く、四半世紀にわたる情事の記憶。

藤堂志津子

藤堂 志津子(とうどう しづこ、1949年3月14日 - )は、日本の小説家、エッセイスト。本名は熊谷 政江。 == 経歴・人物 == 北海道札幌市生まれ。北海道札幌北高等学校、藤女子短期大学国文科卒業。1968年、19歳で詩集『砂の憧憬』を刊行する(熊谷政江名義)。『北海道新鋭小説集』(北海道新聞社)に作品が収録。1979年、「熟れてゆく夏」が第11回新潮新人賞候補に(熊谷名義)。1983年、「椅子の上の猫」で月刊クォリティ主催の第7回北海道文学賞を受賞(熊谷名義)。
誕生(1949-03-14) 1949年3月14日(71歳) 北海道札幌市
職業小説家エッセイスト
言語日本語
国籍日本
最終学歴藤女子短期大学国文科卒業
活動期間1987年 -
ジャンル恋愛小説エッセイ
主な受賞歴北海道新聞文学賞(1987年)直木三十五賞(1988年)北海道栄誉をたた
デビュー作「マドンナのごとく」(1987年)