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R.S.ヴィラセニョール

乙川 優三郎

房総半島に工房を構える若手女性染色家、レイ・市東・ヴィラセニョール。父から継いだフィリピンの血と母からの日本。鮮烈な色が評価され始めた矢先、父は病身をおして祖国へ帰ると言いだす。何が彼を駆り立てるのか。染色の可能性を探求し、型にはまった「日本らしさ」に挑むレイが、苛酷な家族の歴史を知ったとき選択した道とは。美しく深みのある筆致で女性の闘いを描き出す傑作長編。

乙川 優三郎

乙川 優三郎(おとかわ ゆうざぶろう、1953年2月17日 - )は、日本の小説家。本名島田 豊。 == 来歴・人物 == 東京都生まれ。生後すぐに千葉県に移る。千葉県立国府台高等学校卒。 ホテル・観光業の専門学校卒業後、国内外のホテルに勤務。会社経営や機械翻訳の下請を経て、作家になる。この間に、酔った勢いで書いた小説が最終選考に残ったことから小説を書き始めた、という逸話がある。
誕生(1953-02-17) 1953年2月17日(67歳)
職業小説家
国籍日本
活動期間1996年 -
ジャンル時代小説
代表作『五年の梅』(2001年)『生きる』(2002年)『脊梁山脈』(2013
主な受賞歴オール讀物新人賞(1996年)時代小説大賞(1997年)山本周五郎賞(2
デビュー作『連鎖』