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霧の橋

乙川優三郎

刀を捨て、紅を扱う紅屋の主人となった惣兵衛だったが、大店の陰謀、父親の仇の出現を契機に武士魂が蘇った。妻は夫が武士に戻ってしまうのではと不安を感じ、心のすれ違いに思い悩む。夫婦の愛のあり方、感情の機微を叙情豊かに描き、鮮やかなラストシーンが感動的な傑作長編。第七回時代小説大賞受賞作。

乙川優三郎

乙川 優三郎(おとかわ ゆうざぶろう、1953年2月17日 - )は、日本の小説家。本名島田 豊。 == 来歴・人物 == 東京都生まれ。生後すぐに千葉県に移る。千葉県立国府台高等学校卒。 ホテル・観光業の専門学校卒業後、国内外のホテルに勤務。会社経営や機械翻訳の下請を経て、作家になる。この間に、酔った勢いで書いた小説が最終選考に残ったことから小説を書き始めた、という逸話がある。
誕生(1953-02-17) 1953年2月17日(67歳)
職業小説家
国籍日本
活動期間1996年 -
ジャンル時代小説
代表作『五年の梅』(2001年)『生きる』(2002年)『脊梁山脈』(2013
主な受賞歴オール讀物新人賞(1996年)時代小説大賞(1997年)山本周五郎賞(2
デビュー作『連鎖』