cover

将軍家の秘宝

出久根達郎

舞台は江戸時代の信濃国。修業先から逃げ出した若僧・秀全は、ひょんなことから行商人・平助、若い山女・まつと行動を共にする。読心術の心得がある秀全、藩の密命を受けて不正を探る平助、蛇や野獣を従えるまつ。三人が山中を行くうちに遭遇したのは、山に眠る謎の将軍家献上品をめぐり、跳梁跋扈する人々だった。躍動感溢れる時代活劇エンターテインメント。

出久根達郎

出久根 達郎(でくね たつろう、1944年3月31日 - ) は日本の小説家、随筆家。茨城県行方郡北浦町(現:行方市)生まれ。 == 人物 == 中学卒業後集団就職で上京し、月島の古書店に勤める。1973年独立し、杉並区で古書店「芳雅堂」を営む。そのかたわらで作家デビュー。1990年「無明の蝶」「猫じゃ猫じゃ」「四人め」「とろろ」で直木賞候補。1992年に『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞。1993年に『佃島ふたり書房』で第108回直木賞。