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むかしの汽車旅

出久根達郎

30人それぞれの鉄道へ寄せる想いを集める名随筆アンソロジー。鴎外、子規、漱石から、芥川、太宰、串田孫一、岡田喜秋まで。車窓、停車場、車中、夜汽車、二等車、三等車、シベリヤ鉄道、トンネル、常磐線、甲武線、熱海線、根室本線、小海線、飯田線、鉄道唱歌…。四季折々の旅と、鉄道を通してみたさまざまの人間模様。

出久根達郎

出久根 達郎(でくね たつろう、1944年3月31日 - ) は日本の小説家、随筆家。茨城県行方郡北浦町(現:行方市)生まれ。 == 人物 == 中学卒業後集団就職で上京し、月島の古書店に勤める。1973年独立し、杉並区で古書店「芳雅堂」を営む。そのかたわらで作家デビュー。1990年「無明の蝶」「猫じゃ猫じゃ」「四人め」「とろろ」で直木賞候補。1992年に『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞。1993年に『佃島ふたり書房』で第108回直木賞。