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本があって猫がいる

出久根達郎

街から本の姿が減っていく。ちょっぴりさみしい現代に効くひと匙のスパイス。いまでは稀少となった感のある「昔気質の物知りおじさん」にして「生活巧者」の出久根さんが贈る珠玉のエッセイ82篇。

出久根達郎

出久根 達郎(でくね たつろう、1944年3月31日 - ) は日本の小説家、随筆家。茨城県行方郡北浦町(現:行方市)生まれ。 == 人物 == 中学卒業後集団就職で上京し、月島の古書店に勤める。1973年独立し、杉並区で古書店「芳雅堂」を営む。そのかたわらで作家デビュー。1990年「無明の蝶」「猫じゃ猫じゃ」「四人め」「とろろ」で直木賞候補。1992年に『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞。1993年に『佃島ふたり書房』で第108回直木賞。