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道具箱はささやく

長岡 弘樹

資産家の娘・早百合に意中の相手がいるのか。調査を依頼された探偵の木暮と菜々は、最後の候補者と早百合がスクランブル交差点ですれ違うよう仕向ける。だが、その寸前に、なぜか木暮は早百合に電話を入れた…(「意中の交差点」)。借金苦から、休暇を利用して質屋に押し入った刑事の角垣。逃走中に電柱に衝突するも目撃者はなく、無事逃げおおせた。だが、なぜか上司の南谷は、角垣が犯人だと見抜くのだった…(「ある冬のジョーク」)。とっておきのアイデアを注ぎ込み、ストイックに紡がれた贅沢な作品集。

長岡 弘樹

長岡 弘樹(ながおか ひろき、1969年 -)は、日本の小説家、推理作家。山形県山形市出身、在住。筑波大学第一学群社会学類卒業。 == 経歴 == 団体職員を経て、2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞。2005年『陽だまりの偽り』で単行本デビューする。2011年に発売された『傍聞き』の双葉文庫版が、本の雑誌社が刊行する『おすすめ文庫王国2012』の国内ミステリー部門で第1位に選ばれると、ロングセラーとなり39万部を超えるヒットとなる。2013年に刊行した『教場』は警察学校を舞台にした新しいタイプの警察小説で、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第2位、第11回本屋大賞で6位に選ばれた。 == 文学賞受賞・候補歴 == 太字が受賞したもの 2003年 - 「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞受賞 2008年 - 「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。
誕生1969年 日本・山形県山形市
職業小説家、推理作家
言語日本語
国籍日本
教育学士
最終学歴筑波大学第一学群社会学類卒業
活動期間2005年 -
ジャンル推理小説、警察小説
代表作『教場』(2013年)
主な受賞歴小説推理新人賞(2003年)日本推理作家協会賞(2008年)
デビュー作「真夏の車輪」(2003年)