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水の繭

大島 真寿美/鈴木成一デザイン室

むかしむかしあるところに、私たちが家族だった頃があるー。母と兄、そして父も、私をおいていなくなった。孤独な日常を送っていたとうこのもとに、ある日転がりこんできた従妹の瑠璃。母とともに別居する双子の兄・陸は時々とうこになりかわって暮らすことで、不安定な母の気持ちを落ち着かせていた。近所の廃屋にカフェを作るためにやってきた夫婦や、とうこの祖母。それぞれが大きな喪失を抱えながら、ゆっくり立ち上がっていく、少女とひと夏の物語。

大島 真寿美/鈴木成一デザイン室

大島 真寿美(おおしま ますみ、1962年9月19日 - )は、日本の小説家。 == 人物・来歴 == 愛知県名古屋市出身。愛知県立昭和高等学校を経て、南山短期大学人間関係科卒業。 高校在学中より脚本の執筆を開始。1985年より劇団「垂直分布」主宰(1992年解散)、脚本・演出を担当。 小説家へ転身し、高校在学中の講演会で卒業生の山田正紀から受けた助言に従って新人賞への応募を開始。1992年「春の手品師」で第74回文學界新人賞受賞。同年すばる文学賞最終候補となった『宙の家』が刊行される。
誕生(1962-09-19) 1962年9月19日(58歳) 愛知県名古屋市
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴南山短期大学人間関係科
活動期間1992年 - 現在
主な受賞歴第74回文學界新人賞第161回直木三十五賞
デビュー作『宙の家』