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チョコリエッタ

大島 真寿美

進路調査に「犬になりたい」と書いて呼び出しをくらった知世子。彼女が幼稚園年長組の夏休み、家族旅行の道中で事故に遭い、母は帰らぬ人となった。「死にたい」「殺されたい」、からっぽの心に苛立ちだけがつのる高校2年生の夏、映画研究会OBである正岡の強引な誘いで、彼が構えるカメラの前に立つことに。レンズの向こう側へあふれるモノローグが、こわばった心を解き放つ。ゆるやかに快復する少女を描いた珠玉の青春小説。

大島 真寿美

大島 真寿美(おおしま ますみ、1962年9月19日 - )は、日本の小説家。 == 人物・来歴 == 愛知県名古屋市出身。愛知県立昭和高等学校を経て、南山短期大学人間関係科卒業。 高校在学中より脚本の執筆を開始。1985年より劇団「垂直分布」主宰(1992年解散)、脚本・演出を担当。 小説家へ転身し、高校在学中の講演会で卒業生の山田正紀から受けた助言に従って新人賞への応募を開始。1992年「春の手品師」で第74回文學界新人賞受賞。同年すばる文学賞最終候補となった『宙の家』が刊行される。
誕生(1962-09-19) 1962年9月19日(58歳) 愛知県名古屋市
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴南山短期大学人間関係科
活動期間1992年 - 現在
主な受賞歴第74回文學界新人賞第161回直木三十五賞
デビュー作『宙の家』