野火改版
大岡昇平
敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける…。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的作品である。
誕生 | 1909年3月6日 日本・東京市牛込区(現:東京都新宿区) |
死没 | (1988-12-25) 1988年12月25日(79歳没) 日本・東京 |
墓地 | 多磨霊園 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 京都帝国大学文学部仏文科卒業 |
活動期間 | 1949年 - 1988年 |
ジャンル | 小説文芸評論 |
主題 | 日本史太平洋戦争 |
文学活動 | 第二次戦後派 |
代表作 | 『俘虜記』(1949年)『武蔵野夫人』(1950年)『野火』(1952年 |
主な受賞歴 | 横光利一賞(1949年)読売文学賞(1952・1989年)毎日出版文化賞 |