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親指Pの修業時代(上)新装版

松浦理英子

どこにでもいる無邪気で平凡な女子大生、一実。自殺した親友の四十九日の翌日、眠りから目覚めると、彼女の右足の親指はペニスになっていた。突然現れた親指Pに困惑し、揺れ動く人々。そして無垢だった一実にも徐々に変化が訪れー。驚くべき奇想とユーモラスな語り口で大ベストセラーとなったあの衝撃の作品が、待望の新装版に。

松浦理英子

松浦 理英子(まつうら りえこ、1958年8月7日 - )は、日本の小説家。 == 来歴・人物 == 愛媛県松山市生まれ。父親の勤務の関係で、幼少期を四国地方の各地で過ごす。中学生の時に香川県丸亀市に移り、丸亀西中学から大手前高校を経て、青山学院大学文学部仏文科を卒業。10代よりマルキ・ド・サド、ジャン・ジュネなどを愛読し、仏文科を志望したのもジュネを原語で読むためであった。大学在学中の1978年、「泣き屋」と「笑い屋」との奇妙な交流を描く「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞、芥川賞候補になる。1987年、レズビアンを描いた『ナチュラル・ウーマン』が中上健次の絶賛を受け注目される。 1993年11月、河出書房新社より長編小説『親指Pの修業時代』を上下巻で刊行。
誕生(1958-08-07) 1958年8月7日(62歳) 日本・愛媛県松山
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴青山学院大学仏文科
活動期間1978年 -
ジャンル小説
主題ジェンダー
代表作『ナチュラル・ウーマン』(1987年)『親指Pの修業時代』(1993年)
主な受賞歴文學界新人賞(1978年)女流文学賞(1994年)読売文学賞(2008年
デビュー作『葬儀の日』(1978年)