黒い裾
幸田 文
「葬式の時だけ男と女が出会う、これも日本の女の一時代を語るものと云うのだろうか」-十六歳から中年に到る主人公・千代の半生を、喪服に託し哀感を込めて綴る「黒い裾」。向嶋蝸牛庵と周りに住む人々を、明るく生き生きと弾みのある筆致で描き出し、端然とした人間の営みを伝える「糞土の墻」他、「勲章」「姦声」「雛」など、人生の機微を清新な文体で描く幸田文学の味わい深い佳品八篇を収録した第一創作集。
誕生 | 1904年9月1日 日本 東京府南葛飾郡寺島村(現・東京都墨田区) |
死没 | (1990-10-31) 1990年10月31日(86歳没) 日本 茨城 |
墓地 | 池上本門寺(東京都大田区) |
職業 | 小説家、随筆家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1947年 - 1990年 |
ジャンル | 小説、随筆 |
主題 | 露伴研究の資料の編集 |
代表作 | 『こんなこと』(1950年)『みそっかす』(1951年)『黒い裾』(19 |
主な受賞歴 | 読売文学賞(1956年)新潮社文学賞(1956年)日本芸術院賞(1957 |
デビュー作 | 『雑記』(1947年) |
配偶者 | 三橋幾之助(1928年 - 1938年) |
子供 | 青木玉(長女) |
親族 | 幸田露伴(父親)青木奈緒(孫、玉の長女)高木卓(従弟) |