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石の肺 僕のアスベスト履歴書

佐伯 一麦

著者を襲うアスベスト曝露による胸膜炎。喘息の大発作。止まらぬ咳、熱、重い疲労感。不安と鬱…。自身の電気工時代の体験を振り返り、被害の最前線を再び歩いた作家が、職人仲間の肉声を交えながら「静かな時限爆弾」と呼ばれるアスベスト禍の実態を明らかにする。苦しみ続ける被害者の訴えと、この国と社会の姿を記録した傑作ノンフィクション。

佐伯 一麦

佐伯 一麦(さえき かずみ、1959年7月21日 - )は日本の小説家。本名は佐伯 亨。私小説の書き手として知られる。現在は郷里の仙台市在住。 筆名の「一麦」は、敬愛する画家ゴッホが麦畑を好んで描いたことにちなむ。 == 来歴・人物 == 1959年、宮城県仙台市に生まれる。宮城県仙台第一高等学校卒業後に上京し、週刊誌記者や電気工など様々な職業を経験する。1984年、『木を接ぐ』により作家デビューしてからしばらくの間は電気工と作家活動とを両立させる(その間、1980年代末からしばらくは茨城県古河市の配電盤工場に勤務したこともある)。
誕生佐伯 亨(さえき とおる) (1959-07-21) 1959年7月21
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴宮城県仙台第一高等学校
活動期間1984年 -
ジャンル小説
代表作『ア・ルース・ボーイ』(1991年)『鉄塔家族』(2004年)『ノルゲ
主な受賞歴海燕新人文学賞(1984年)野間文芸新人賞(1990年)三島由紀夫賞(1
デビュー作『木を接ぐ』(1984年)