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狂人日記

色川 武大/佐伯 一麦

狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子ー彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。

色川 武大/佐伯 一麦

佐伯 一麦(さえき かずみ、1959年7月21日 - )は日本の小説家。本名は佐伯 亨。私小説の書き手として知られる。現在は郷里の仙台市在住。 筆名の「一麦」は、敬愛する画家ゴッホが麦畑を好んで描いたことにちなむ。 == 来歴・人物 == 1959年、宮城県仙台市に生まれる。宮城県仙台第一高等学校卒業後に上京し、週刊誌記者や電気工など様々な職業を経験する。1984年、『木を接ぐ』により作家デビューしてからしばらくの間は電気工と作家活動とを両立させる(その間、1980年代末からしばらくは茨城県古河市の配電盤工場に勤務したこともある)。
誕生佐伯 亨(さえき とおる) (1959-07-21) 1959年7月21
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴宮城県仙台第一高等学校
活動期間1984年 -
ジャンル小説
代表作『ア・ルース・ボーイ』(1991年)『鉄塔家族』(2004年)『ノルゲ
主な受賞歴海燕新人文学賞(1984年)野間文芸新人賞(1990年)三島由紀夫賞(1
デビュー作『木を接ぐ』(1984年)