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ディレイ・エフェクト

宮内 悠介

茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のチャブ台に、曾祖父がいるー。戦時下の日常の光景が、二〇二〇年の現在と重なっている!大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている男に、昭和二十年三月十日の下町空襲が迫っている。曾祖母は、もうすぐ焼け死ぬのだ。わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、静かにそのときを待ったー。

宮内 悠介

宮内 悠介(みやうち ゆうすけ、1979年1月18日 - )は、日本の小説家・SF作家。日本SF作家クラブ会員。日本推理作家協会会員。 == 経歴 == 東京都生まれ。4歳から11歳まで1992年までニューヨークに在住。早稲田大学高等学院、早稲田大学第一文学部英文科卒業。在学中はワセダミステリクラブに所属。卒業後はインド、アフガニスタンを放浪。
誕生(1979-01-18) 1979年1月18日(41歳) 日本・東京都
職業小説家
言語日本語
最終学歴早稲田大学第一文学部卒業
ジャンルSF
代表作『盤上の夜』(2012年間)『カブールの園』(2017年)
主な受賞歴第1回創元SF短編賞山田正紀賞第33回日本SF大賞第38回吉川英治文学新
デビュー作『盤上の夜』
配偶者Pippo(近代詩の伝道師)