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壺中に天あり獣あり

金子 薫

言葉を紡ぎ、世界を作り出すとは、どういうことなのか。無限の迷宮を彷徨い続ける青年・光。どんなに歩いても、螺旋階段が上下に伸び、廊下が一直線に続くばかりだ。ある時、迷宮の中にホテルが建っているのを発見した光は、その支配人となり、客を呼び込むポスターを貼るため、再び迷宮へと足を踏み入れる。迷宮の中の玩具屋で働く女性・言海は、ポスターを見て、ブリキの動物たちを連れてホテルを目指すー。若き才能による大胆で緻密な野間文芸新人賞受賞後第一作。

金子 薫

金子 薫(かねこ かおる、1990年 - )は、日本の小説家。男性。 == 経歴・人物 == 神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業後、同大学大学院文学研究科仏文学専攻に在籍中の2014年、第51回文藝賞を「アルタッドに捧ぐ」で受賞しデビュー。2018年、(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞受賞、『双子は驢馬に跨がって』で第40回野間文芸新人賞受賞。2019年、「壺中に天あり獣あり」で第32回三島由紀夫賞候補。
誕生(1990-05-16) 1990年5月16日(30歳) 日本 神奈川県
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴慶應義塾大学文学部仏文学専攻
主な受賞歴第51回文藝賞(2014年)第40回野間文芸新人賞(2018年)
デビュー作「アルタッドに捧ぐ」