嵯峨野明月記
辻邦生
〈嵯峨本〉は、開版者角倉素庵の創意により、琳派の能書家本阿弥光悦と名高い絵師俵屋宗達の工夫が凝らされた、わが国の書巻史上燦然と輝く豪華本である。17世紀、豊臣氏の壊滅から徳川幕府が政権をかためる慶長・元和の時代。変転きわまりない戦国の世の対極として、永遠の美を求めて〈嵯峨本〉作成にかけた光悦・宗達・素庵の献身と情熱と執念。芸術の永遠性を描く、壮大な歴史長篇。
誕生 | 1925年9月24日 日本・東京市本郷区 |
死没 | (1999-07-29) 1999年7月29日(73歳没) 日本・長野県 |
墓地 | 多磨霊園 |
職業 | 小説家・仏文学者 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 修士(文学) |
最終学歴 | 東京大学大学院仏文科 |
活動期間 | 1963年 - 1999年 |
ジャンル | 小説・随筆・評論 |
代表作 | 『廻廊にて』 (1963年)『夏の砦』(1966年)『安土往還記』 (1 |
主な受賞歴 | 近代文学賞(1963年)芸術選奨新人賞(1969年)毎日芸術賞(1973 |
デビュー作 | 『廻廊にて』(1963年) |