cover

ぼくの小鳥ちゃん

江國香織

雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。体長10センチ、まっしろで、くちばしときゃしゃな脚が濃いピンク色。「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」ときっぱりいい、一番いいたべものは、ラム酒のかかったアイスクリーム、とゆずらないしっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識しているみたい。小鳥ちゃんとぼくと彼女と。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。

江國香織

江國 香織(えくに かおり、1964年3月21日 - )は、日本の小説家、児童文学作家、翻訳家、詩人。 1987年の『草之丞の話』で童話作家として出発、『きらきらひかる』『落下する夕方』『神様のボート』などの小説作品で人気を得る。2004年、『号泣する準備はできていた』で直木賞受賞。詩作のほか、海外の絵本の翻訳も多数。父はエッセイストの江國滋。 == 来歴 == 東京都世田谷区出身。出生地は東京都新宿区。順心女子学園(現広尾学園中学校・高等学校)、目白学園女子短期大学国文学科卒業。
誕生(1964-03-21) 1964年3月21日(56歳)[1] 日本・東
職業小説家、翻訳家、詩人
国籍日本
活動期間1985年 -
ジャンル小説
代表作『きらきらひかる』(1991年)『落下する夕方』(1996年)『号泣する
主な受賞歴産経児童出版文化賞(1991年)坪田譲治文学賞(1991年)紫式部文学賞
親族父:江國滋