水のかたち(下)
宮本輝
志乃子は一個の鼠志野の茶碗をきっかけに、骨董の世界へ足を踏み出していく。茶碗と同時に貰い受けた手文庫には、小さな手縫いのリュックサックと、敗戦後に命懸けで、北朝鮮から三十八度線を越え帰国した、ある家族の手記が入っていた。残りの人生で何が出来るかを考えた彼女は、その持ち主を探し始めるー。ひたむきに生きる人々の、幸福と幸運の連鎖から生まれた、喜びと希望の物語。
誕生 | 宮本 正仁(みやもと まさひと) (1947-03-06) 1947年3 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 文学士 |
最終学歴 | 追手門学院大学文学部 |
活動期間 | 1977年 - |
ジャンル | 小説・随筆 |
代表作 | 『泥の河』(1977年)『螢川』(1977年)『道頓堀川』(1978年) |
主な受賞歴 | 太宰治賞(1977年)芥川龍之介賞(1978年)吉川英治文学賞(1987 |
デビュー作 | 『泥の河』(1977年) |