cover

螢川/泥の河改版

宮本輝

戦争の傷跡を残す大阪で、河の畔に住む少年と廓舟に暮らす姉弟との短い交友を描く太宰治賞受賞作「泥の河」。ようやく雪雲のはれる北陸富山の春から夏への季節の移ろいのなかに、落魄した父の死、友の事故、淡い初恋を描き、蛍の大群のあやなす妖光に生死を超えた命の輝きをみる芥川賞受賞作「蛍川」。幼年期と思春期のふたつの視線で、二筋の川面に映る人の世の哀歓をとらえた名作。

宮本輝

宮本 輝(みやもと てる、1947年(昭和22年)3月6日 - )は、日本の小説家。本名は宮本正仁。兵庫県神戸市に生まれる。後、愛媛県、大阪府、富山県に転居。関西大倉中学校・高等学校、追手門学院大学文学部卒業。 == 経歴・人物 == 1947年(昭和22年)、自動車部品を扱う事業を手掛けていた宮本熊市の長男として生まれる。1952年(昭和27年)に大阪のキリスト教系の幼稚園に入園するが、半年ほどで退園。その後、大阪市立曽根崎小学校に入学。
誕生宮本 正仁(みやもと まさひと) (1947-03-06) 1947年3
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育文学士
最終学歴追手門学院大学文学部
活動期間1977年 -
ジャンル小説・随筆
代表作『泥の河』(1977年)『螢川』(1977年)『道頓堀川』(1978年)
主な受賞歴太宰治賞(1977年)芥川龍之介賞(1978年)吉川英治文学賞(1987
デビュー作『泥の河』(1977年)