小説 阿佐田哲也
色川 武大
「奴とは、ばくち打ちであり、ばくち打ちの奥に至らんと五十年もすごしてきたような、顔をしている人物である」-色川武大は“阿佐田哲也”を冒頭でこう評している。阿佐田哲也なるばくち打ちは『麻雀放浪記』を書き、麻雀新撰組などを結成して世間を煙に巻いた。色川武大名義では『離婚』で直木賞を受賞した作家が、虚にして実、実にして虚の“阿佐田哲也”の素顔に迫った異色作。
誕生 | 1929年3月28日東京府東京市牛込区(現・東京都新宿区) |
死没 | 1989年4月10日(満60歳没)宮城県栗原郡瀬峰町(現・栗原市)宮城県 |
職業 | 小説家、随筆家 |
国籍 | 日本 |
代表作 | 『麻雀放浪記』(1969-72年)『怪しい来客簿』(短編集,1977年) |
主な受賞歴 | 泉鏡花文学賞(1977年) 直木三十五賞(1978年)川端康成文学賞(1 |