狂人日記
色川 武大/佐伯 一麦
狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子ー彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。
誕生 | 1929年3月28日東京府東京市牛込区(現・東京都新宿区) |
死没 | 1989年4月10日(満60歳没)宮城県栗原郡瀬峰町(現・栗原市)宮城県 |
職業 | 小説家、随筆家 |
国籍 | 日本 |
代表作 | 『麻雀放浪記』(1969-72年)『怪しい来客簿』(短編集,1977年) |
主な受賞歴 | 泉鏡花文学賞(1977年) 直木三十五賞(1978年)川端康成文学賞(1 |