銀
堀田 善衞/小山 いと子
北の海の廻船問屋、望楼のある古家の庭で老人が鶴を追うー。かつて帰船の宴や客人でにぎわった旧家の話(堀田善衛『鶴のいた庭』)。旅先で出会った子どもは、脚の悪い父の野卑で傲慢なふる舞いを恥じているようだった。親子の情愛の絆を一瞬の光景に刻みこんだ小山いと子『石段』。作家志望の「私」のかわりに実家の魚屋の跡継ぎに決められた小学生の弟。「私」は気がとがめてならないが…(川崎長太郎『兄の立場』)。銀波の残映のようによみがえる記憶、海辺の家族の物語。
誕生 | 1918年7月7日 日本・富山県高岡市 |
死没 | (1998-09-05) 1998年9月5日(80歳没) 日本・神奈川県 |
墓地 | 東慶寺 |
職業 | 小説家評論家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 慶應義塾大学仏文科 |
活動期間 | 1948年 - 1998年 |
ジャンル | 小説評論 |
文学活動 | 第二次戦後派 |
代表作 | 『広場の孤独』(1951年)『時間』(1953年)『海鳴りの底から』(1 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1952年)毎日出版文化賞(1971年)大佛次郎賞(197 |
デビュー作 | 『祖国喪失』(1948~1950)『広場の孤独』(1951年) |
配偶者 | 堀田玲子(妻) |