方丈記私記
堀田善衛
1945年3月、東京大空襲のただなかにあって、著者は「方丈記」を痛切に再発見した。無常感という舌に甘い言葉とともに想起されがちな鴨長明像はくずれ去り、言語に絶する大乱世を、酷薄なまでにリアリスティックに見すえて生きぬいた一人の男が見えてくる。著者自身の戦中体験を長明のそれに重ね、「方丈記」の世界をあざやかに浮彫りにするとともに、今日なお私たちをその深部で把えて放さぬ伝統主義的日本文化を鋭く批判する名著。毎日出版文化賞受賞。
誕生 | 1918年7月7日 日本・富山県高岡市 |
死没 | (1998-09-05) 1998年9月5日(80歳没) 日本・神奈川県 |
墓地 | 東慶寺 |
職業 | 小説家評論家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 慶應義塾大学仏文科 |
活動期間 | 1948年 - 1998年 |
ジャンル | 小説評論 |
文学活動 | 第二次戦後派 |
代表作 | 『広場の孤独』(1951年)『時間』(1953年)『海鳴りの底から』(1 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1952年)毎日出版文化賞(1971年)大佛次郎賞(197 |
デビュー作 | 『祖国喪失』(1948~1950)『広場の孤独』(1951年) |
配偶者 | 堀田玲子(妻) |