深重の海
津本陽
紀伊半島は南東部、太地湾辺りは古くから鯨取りで栄えた土地柄である。明治11年12月24日、熊野灘の沖に現われた一頭の巨大鯨。小舟に乗った数百人の男たちが立ち向かう。これが大遭難、世にいう“背美流れ”の発端となり、慶長年間からの伝統的な捕鯨組織が崩壊しはじめる。明治の激流に呑まれ、滅びゆく運命をたどる海人たち。愛と闘いをドラマチックに描いた感動の長編。第79回直木賞受賞作。
誕生 | 津本 寅吉 (1929-03-23) 1929年3月23日和歌山県和歌山 |
死没 | (2018-05-26) 2018年5月26日(89歳没)東京都文京区 |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1966年 - 2018年 |
代表作 | 『深重の海』『下天は夢か』 |
主な受賞歴 | 直木三十五賞(1978年)吉川英治文学賞(1995年)紫綬褒章(1997 |
デビュー作 | 『丘の家』 |