たった、それだけ
宮下奈都
「逃げ切って」。贈賄の罪が発覚する前に、望月正幸を浮気相手の女性社員が逃がす。告発するのは自分だというのにー。正幸が失踪して、残された妻、ひとり娘、姉にたちまち試練の奔流が押し寄せる。正幸はどういう人間だったのか。私は何ができたか…。それぞれの視点で語られる彼女たちの内省と一歩前に踏み出そうとする“変化”。本屋大賞受賞作家が、人の心が織りなす人生の機微や不確かさを、精緻にすくいあげる。正幸のその後とともに、予想外の展開が待つ連作形式の感動作。
誕生 | 1967年・福井県 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 上智大学文学部哲学科卒業 |
活動期間 | 2004年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『羊と鋼の森』 |
デビュー作 | 「静かな雨」(2004年) |
配偶者 | あり |
子供 | あり |