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十三番目の人格(ペルソナ)

貴志祐介

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。

貴志祐介

貴志 祐介(きし ゆうすけ、男性、1959年1月3日 -)は、日本の小説家。日本推理作家協会、日本SF作家クラブ会員。過去には岸 祐介(きし ゆうすけ)名義で作品を投稿していた。 == 来歴 == === 生い立ち === 大阪府大阪市出身。幼いころから読書に親しみ、中学生時代からミステリやSFを読み始める。1日で7冊読んだこともあったという。清風南海高等学校、京都大学大学院経済学研究科・経済学部|京都大学経済学部卒業。大学4年生のころに投稿をはじめた。
誕生貴志 祐介(きし ゆうすけ) (1959-01-03) 1959年1月3
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士(経済学)
最終学歴京都大学大学院経済学研究科・経済学部
活動期間1996年 -
ジャンルホラー小説、ミステリー小説、サイエンス・フィクション
代表作『黒い家』(1997年)『青の炎』(2000年)『硝子のハンマー』(20
主な受賞歴日本ホラー小説大賞(1997年)日本推理作家協会賞(2005年)日本SF
デビュー作『十三番目の人格 ISOLA』(1996年)