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小野寺 史宜

アルバイトを掛け持ちしながらひとり暮らしを続けてきた井川幹太、27歳。気楽なアパート暮らしのはずが、引っ越してきた「戸田さん」と望まぬ付き合いがはじまる。夫婦喧嘩から育児まで、あけっぴろげな隣人から頼りにされていく幹太。やがて幹太は自分のなかで押し殺してきたひとつの「願い」に気づいていくー。誰にも頼らず、ひとりで生きられればいいと思っていた青年が、新たな一歩を踏み出すまでを描いた、胸熱くなる青春小説。

小野寺 史宜

小野寺 史宜(おのでら ふみのり、1968年 - )は、日本の小説家。千葉県生まれ。千葉市立真砂第三小学校卒業。千葉市立真砂第一中学校卒業。千葉市立稲毛高等学校卒業。法政大学文学部英文学科卒業。 2006年、短編「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞(乾ルカと同時受賞)。2008年、『ROCKER』でポプラ社主催の第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。