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卵の緒

瀬尾 まいこ

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

瀬尾 まいこ

瀬尾 まいこ(せお まいこ、1974年1月16日 - )は、日本の小説家。 == 経歴・人物 == 大阪府大阪市生まれ。奈良県奈良市在住。大谷女子大学文学部国文学科を卒業する。中学校国語講師を9年務めた後、2004年に教員採用試験に合格。2005年から2011年に退職するまでは中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行なっていた。本名は瀬尾麻衣子。自身の中学校勤務をもとにしたエッセイも執筆している。
誕生(1974-01-16) 1974年1月16日(46歳) 日本・大阪府大
職業小説家
言語日本語
最終学歴大谷女子大学文学部国文学科卒業
活動期間2002年 -
ジャンル小説
主な受賞歴本屋大賞(2019年)
デビュー作『卵の緒』