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フィルムノワール/黒色影片

矢作俊彦

神奈川県警の嘱託・二村永爾は、1本の映画フィルムの行方を追って、香港へ飛んだ。それは、ある殺し屋がモデルとなった、封印された映画だった。幻の黒色影片(暗黒フィルム)を巡り、立て続けに巻き起こる射殺事件。二村の前に現われた気高き女優と、謎の映画プロデューサー、そしてゲルニカ拳銃の銃口。横浜、長春、香港ー複雑な過去と現在が交錯してゆく。

矢作俊彦

矢作 俊彦(やはぎ としひこ、1950年7月18日 -)は、日本の小説家。本名は非公表。 == 来歴・人物 == 神奈川県横浜市生まれ。東京教育大学附属駒場高等学校(現・筑波大学附属駒場高等学校)を留年により4年かけて卒業。 17歳の時ダディ・グースの筆名で漫画家デビュー(コミックサンデー)。以後、創刊間もない週刊漫画アクションで様々なファクターを劇画的文脈で混ぜ合わせパロディに仕立てた型破りな作品を発表するが、しばらくして沈黙。 「私の服から催涙ガスが匂ったのが気にいったのだと言われた」など、高校生時代から学生運動に関わったと思しき発言もあり、また、1969年、東大紛争により東大入試が中止となった年が大学受験年だったため、そのまま東大受験を見送り、他大学も受験することはなかった。 当初は映画監督志望で、伯父の口利きで大映の京都撮影所に行き、見習いの助監督として働いたが、勝新太郎の逆鱗に触れて退職。
誕生(1950-07-18) 1950年7月18日(70歳)神奈川県横浜市
職業小説家
国籍日本
活動期間1972年 -
ジャンル小説
代表作『あ・じゃ・ぱん』(1997年)『ららら科學の子』(2003年)
主な受賞歴角川小説賞(1983年)ドゥマゴ文学賞(1998年)三島由紀夫賞(200
デビュー作『抱きしめたい』