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エイヴォン記

庄野 潤三

デイモン・ラニアン『ブッチの子守唄』、ツルゲーネフ『ベージンの野』、チェーホフ『少年たち』、トルストイ『ふたりのおじいさん』など、著者の心に残った珠玉の短編を紹介する「読書日記」の体裁をとりつつ、著者夫婦が暮らす「山の上の家」にやってくる孫娘らとの平穏な日々を綴った心温まるエッセイ。近所に暮らす“清水さん”が季節ごとに届けてくれるエイヴォン、バレンシア、ソニアといったバラや水仙、ヒヤシンスなどの花々が、淡々とした日常にさり気ないアクセントを与えている。『鉛筆印のトレーナー』『さくらんぼジャム』と続く「フーちゃん三部作」の第一弾。
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庄野 潤三

庄野 潤三(しょうの じゅんぞう、1921年(大正10年)2月9日 - 2009年(平成21年)9月21日)は、日本の小説家。庄野英二の弟。大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒。『愛撫』で認められ、『プールサイド小景』で芥川賞受賞。「第三の新人」の一人と目され、『静物』『タべの雲』『絵合せ』など、都市生活者の不安定な日常を、穏やかな描写と叙述で深く彫り上げた作品を多く発表した。芸術院会員。 == 来歴・人物 == 大阪府東成郡住吉村(現・大阪市)出身。
誕生1921年2月9日大阪府東成郡住吉村
死没(2009-09-21) 2009年9月21日(88歳没)神奈川県川崎市
墓地長泉院(神奈川県南足柄市)
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育文学士
最終学歴九州帝国大学法文学部東洋史学科
活動期間1953年 - 2006年
ジャンル小説
文学活動第三の新人
代表作『プールサイド小景』(1955年)『静物』(1960年)『夕べの雲』(1
主な受賞歴芥川龍之介賞(1955年)新潮社文学賞(1960年)読売文学賞(1966