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大本営が震えた日

吉村 昭

昭和16年12月1日午後5時すぎ、大本営はDC3型旅客機「上海号」が行方不明になったとの報告を受けて、大恐慌に陥った。機内には12月8日開戦を指令した極秘命令書が積まれており、空路から判断して敵地中国に不時着遭難した可能性が強い。もし、その命令書が敵軍に渡れば、国運を賭した一大奇襲作戦が水泡に帰する。太平洋戦争開戦前夜、大本営を震撼させた、緊迫のドキュメント。

吉村 昭

吉村 昭(よしむら あきら、1927年(昭和2年)5月1日 - 2006年(平成18年)7月31日)は、日本の小説家。 東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。1966年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表。日本芸術院会員。小説家津村節子の夫。
誕生1927年5月1日 東京府北豊島郡日暮里町(現在の東京都荒川区東日暮里)
死没(2006-07-31) 2006年7月31日(79歳没) 東京都三鷹市
墓地大野原霊苑(新潟県湯沢町)
職業作家
国籍日本
最終学歴学習院大学中退[1]
活動期間1958年 – 2006年
ジャンル歴史小説・ノンフィクション
主題歴史・検証
代表作『戦艦武蔵』(1966年)『ふぉん・しいほるとの娘』(1978年)『破獄
主な受賞歴太宰治賞(1966年)菊池寛賞(1973年)文藝春秋読者賞(1973年)
デビュー作『密会』
パートナー津村節子
公式サイト吉村昭記念文学館