老いの味わい
黒井千次
七十代後半の坂を登り切り、八十歳を超えた作家が見つめる老いの日々。身の回りには、薄い横線で消された名前の目立つ住所録。バッグは肩からすべり落ち、タタミから立ち上がるのに一苦労。そして頭に浮かぶ疑問は、なぜ歳を取ると何事も億劫になるのか、病気の話にかくも熱が入るのか、「ピンピンコロリ」は本当に理想なのかー。一年一年、新しい世界と向き合って歩む日常と思考を丹念に描いた、心に響くエッセイ。
誕生 | (1932-05-28) 1932年5月28日(88歳) 日本・東京都杉 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(経済学) |
最終学歴 | 東京大学経済学部 |
活動期間 | 1958年 - |
ジャンル | 小説 |
文学活動 | 内向の世代 |
代表作 | 『時間』(1969年)『時の鎖』(1970年)『五月巡歴』(1977年) |
主な受賞歴 | 芸術選奨新人賞(1970年)谷崎潤一郎賞(1984年)読売文学賞(199 |
デビュー作 | 『青い工場』(1958年) |